#AWSBuilders を視聴しました

今日はAWS Builders Online Seriesを視聴したので感想をまとめます。と書き始めたのですが、まとめているうちに日付が変わって昨日になってしまいました。

まとめると、「AWSを例に、AWSに限らず先進的なクラウドサービスをうまく使っていく・付き合っていくためはどうしたらいいか考えさせられる、課題・材料が見つかるセミナー」だったな、というのが正直かつ率直な感想です。

はじめに視聴したほぼすべてのセッションで感じたこと、あるいは複数セッション視聴したから感じたことをいくつか書いておきたいと思います。

まず否応なく感じさせられるたのが、AWSの圧倒的なスケールとスピードです。

たとえばサーバレスサービスのAWS Lambdaのミリ秒単位の課金。1秒は1000ミリ秒で、1時間、60分は3.6e+6秒。3,600,000秒。三百六十万秒です。一昔前といってもごく最近にいいなと思った、いまも現役な1時間単位の課金。それとくらべて百万倍単位の細かさ。その単位の利用者に有利・便利な課金体系。課金というシビアに正確さを求められる部分でミリ秒を測れるシステム。どちらも普通は作ろうとは思わないし、前者で後者をペイできるとも思いません。発想すらしないでしょう。しかし、そんなチリつも課金を積み上げて利益をあげているAWSのスケール感は想像を絶するものがあります。

新サービスのリリースや機能強化のスピード感は言うまでもないですが、さらりと語られた「ブログ20エントリ/Day」。しかも、ただの企業ブログじゃなくて、AWS公式情報となるブログ。それが1日20本も書かれてるとは。自分が興味ある分野に限っても、追っていくの大変そう。それだけの記事を毎日書いてレビューしてアウトプットし続けられるだけのリソースがあるというのもすごいことです。そしてなにより、そういうアウトプットを続けられるネタがあるということに、AWSサービスの多様さ多彩さと進化の速さを感じずにはいられません。

もう一つ感じたのが、スピーカーの方々の年齢層の幅広さと国際色豊かさ。前者は、先日の#ssmjpのエントリでも書いた、伝統的な日本の大企業にはない柔軟さを感じます。後者はさすがグローバル企業だなーというのが一つ。それと、日本で働くということを選んでくれる外国の方がいらっしゃるというのに感謝。ただ、AWS社だからであって、日本の伝統的企業が選択肢になるかはまた別なんでしょうね、とも思い、ちょっと寂しさを感じます。

それと、いまはVUCAの時代というそうですが、クラウドサービスは間違いなく、それを支える・けん引する側だな、と感じました。これは具体的にどのセッションから、なぜそう感じたか、というのはうまく言えないのですが、確かにそう感じました。

 

続いて、個別のセッションについて書いていきたいと思います。私はT1トラックと、ほかにT4、T5トラックのセッションを視聴しました。T3トラックも気にはなったけど、今回はあきらめました。

まずはT1トラックのオープニングセッションから。ここはやっぱりまとめの「AWSは謎技術でできているわけではなくて、既存のIT技術で構成されてる」という主旨のメッセージが刺さりました。ただし、とんでもなく高度化されてるけどな。とんでもなく広いカバレッジだけどな。
それと、このセッションで触れられてた数字、世界数百万、日本で数十万のお客様、というのはアカウント数のことかな。

クロージングセッションの方はこれから2回目を聞こう、と思うくらいの良セッションでした。そしてなんと、スピーカーの方とTwitterで相互フォローになってました。AWS社を身近に感じられます。

クラウド人材: Buildするか、Buyするか?」としてAWSのブログにもなってる話題。自分はセッションで言われたBuyer側の人間ではないですが、選ばれる、必要とされるITエンジニアであり続けたいと思います。あと、Buyer側の人と会話するには簿記、会計といった方面の知識は必要なんだろうなーと思いました。

このセッションで刺さったのは次の二つです。
一つ目は、日本人は「必要と認識しているのに実践できていない」人の割合が高いそうです。そうか、私だけじゃなかったのね!安心しました!(笑)
二つ目は、クラウド技術は弱者をエンパワーメントできるということ。クラウドに限らず、IT全般、そうであってほしいと思います。自分も 無敵の人 弱者な側面があるので、お互い助け合っていきたいなと思いました。

このセッションに関して残念だったのは、夜の回ではセッション自体がなかったことです。

T4トラックでは、サーバレスのAWS Lambdaのほかは、最初のネットワークのセッションが印象的でした。スピーカーの方が一人でお話しされるのではなくて、ときどき女性の声で質問が入る、NHKの教育番組にありそうなスタイルでした。しかもかわいい声・話し方で初心者っぽいのに、質問のタイミングが絶妙で内容が的確でした。実によく作りこまれてるな、手間暇かかってるなと感じました。

コンテナのセッションも収穫がありました。コンテナ、具体的にはDocker/k8sを動かして、起動させてthe interenetまで通信させて満足しちゃってたんですが、セキュリティ周り、試してないことに気づきました。試してみようと思います。

T5トラックでは、ML、Machine Learningのセッションの呉さんがキャラ立ちすぎ、面白すぎでした。Twitterでハッシュタグ追いかけていても、みんなやられてました(爆笑)。私はなかでも「エンジニアの方が良しなにやってくれるはずです」のアクセントの絶妙さ、反則すぎだと思いました。タイトルは「もしドラ」のパクリだと自らおっしゃってましたね。そして面白いだけじゃなくてちゃんとためになるセッションで、中でもまとめの2つ目、「機械学習は目的ではなく手段」というのが刺さりました。IT全般に言えることで、エンジニアはつい技術に夢中になりすぎて忘れがち、手段が目的化しがちだと思うので、気を付けたいと思いました。このまとめのスライドはスクショして、とりあえずテキストに起こして自分のConfluenceにメモしました。定期的にリマインドしていきたいと思います。

T5トラックではもうひとつ、AWS Control Towerが便利そうだなと感じました。複数アカウントをターゲットにしたサービスですが、ガードレールだけでも単独アカウントの個人ユーザでも恩恵がありそうと感じました。そして、このセッションのスピーカーの白石さんが私が視聴した中で唯一の女性スピーカーさんでした。『インドの農村並みにテクノロジー業界の女性従業員が足りていないという結果が出ています』という例を出すAWSでさえお一人か。ほんとに足りてないというか、進出が遅れているというか。まあ日本の伝統的大企業なら全員中高年のおっさんというのも想像に難くないし、一人いるだけでも良い方なのかも。若手の方もいたし。

それと、白石さん、たしか西日本のお客様をご担当、って自己紹介されてました。他の方は業種業界別だったと記憶しています。シン・ゴジラのセリフでもあったけど、首都圏とそれ以外の差なんでしょうね。これはAWS社がどうこうではなく、そうせざるを得ないIT業界、ひいては日本の構造の問題が見え隠れしてますね。

あとIoT開発のセッション、動画視聴を始めて一時停止してあるので、明日 今日見ます。

つぎはaws INNOVATEが8月下旬ですよっと。

寝ます、誤字脱字誤変換があったらあとで直します。おやすみなさい。

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