読書感想文「世界一流エンジニアの思考法」

結論。読み終えたらすぐに「新しいやり方・思考法」で仕事に取り掛かりたくなる本でした。ありがとうございました。

US Microsoftでシニアエンジニアとしてご活躍されている牛尾剛さんの著書で、ご自身の経験と同僚の観察を通じて、文字通り「世界一流」のエンジニアたちがどのようなマインドセットや行動様式で仕事に取り組まれているかが詰まっていました。

冒頭で「読み終えたら」と書きましたが、実際には読んでいる途中から仕事をやり直したくなります。本の中で他の本が紹介されたらその場でKindle版を検索して購入しました。いい本で紹介されている本はいい本に決まっている、そういうマインドにされていました。

著者の牛尾さんはMicrosoft Azureの「中の人」です。Azureという世界でも最先端のサービスをつくりアップデートしていくのは並大抵のことではないのは容易に想像できます。

しかし、日本の、特に私が少し前まで属していたSIピラミッド構造でよくある悲壮感に近いプレッシャーはまるでないようでした。それは日米、いいえ、日本とインターナショナルチームの文化の違いと、エンジニア個々人の思考法・行動様式が違っているからだと思いました。

文化の違いは自分一人で今すぐどうこうするのはすぐには難しいですが、自分の思考法と行動様式は変えていけます。

この本に書いてあることは全部取り入れたい!と思いますが、特に自分に刺さり、共感いただけそうなことを一つご紹介します。

それは”Be Lazy”(怠惰であれ)というマインドセットです。よもぎたは元々怠惰じゃないか、と突っ込まれそうですが、その怠惰とは違います。「より少ない時間で価値を最大化するという考え方」です。そのための習慣も紹介されています。プログラマの三大美徳や、昨年のMicrosoftの年次イベントIgniteで言われていた”Do more, with less.”に通ずるモノがあると感じました。

他にもお伝えしたいことはいろいろありますが、とにかく読めばわかる、の一言に尽きます。

ただひとつ残念なことがあるとすれば、この本はもっと早く、出来れば15,6歳、遅くとも二十歳くらいの時に読みたかったです。40過ぎて色々抱えた状態で読むと「今までの自分は…」という気持ちにさせられてしまいました。

若い方にはぜひ読んでほしい本です。オススメです。

本はこちらです[紙版][Kindle版]。

以上です、最後までお読みいただきありがとうございました。