本書は全凡人必読の書です。仕事に役に立つか?という以前に、自分の生活をハックするのに役立ちます。
本書は序章、第1章から3章、エピローグという構成です。
第1章で「脳の認知のクセ」を、第2章で「状況」が意思決定に与える影響を、第3章で「感情」が意思決定に与える影響を分かり易く解説してくれます。
頭に入ってきやすい構成、文章なので「へぇ」という雑学としても面白いでしょう。
ただ、雑学で済ませてしまうのはあまりにもったいないと思います。認知のクセ、状況・感情の影響を理解して、自分の行動をコントロールするために、要は自分の生活をハックするために役立てることが出来る…ハズです。能動的に自分の行動をコントロールするもヨシ。受動的になってしまっている、外部からコントロールされてしまっている行動に気づき、主導権を取り戻すもヨシ。
この本を読んで、私が取り組み始めたことを3つ書きたいと思います。
一つ目は、生活リズム、起床時刻と就寝時刻を見直し、自分の時間と仕事の時間それぞれにどの時間帯をあてるかを変えました。
いままでは、朝は仕事が始まるまでに起きればいいや、と堕落した考えをしていました。それは時間の使い方がもったいない、と思い、いまは朝5時過ぎに起きて夜21時過ぎくらいには寝る(布団に入る)生活リズムを意識しています。朝起きてからの数Hは自分の時間です。このブログも朝書いています。
二つ目は、部屋のレイアウトを少しずつ変えています。これは何をどうした、というのを書くのは難しいです。意識しているのは視界と動線です。自分にポジティブな影響を与えるもの、意識付けしたいコトを書いた付箋などを視界に入るようにしはじめました。部屋の動線なんて考えたこともありませんでしたが、誘惑をなくして自分がホントにやりたいことに注力できるようにする、と意識する見方が変わります。自分がラクをする方向にも意識して変えています。
三つめは、ブラウザのタブを開きすぎないこととスマホ・タブレットのホーム画面の整理です。ネットもスマホも今や生活必需品ですが、誘惑の宝庫です。必要最低限のタブに絞ることで、誘惑を減らしてホントにやりたいことに集中できるようにします。メールとカレンダーはGmail/Googleカレンダーを使っているのですが、サブモニタに移動しました。スマホのホーム画面はもともと1ページにおさまるようにはしていたのですが、アプリアイコンのフォルダ分けが雑というか行き当たりばったりというか、1ページに収める以上のことをしていなかったので、改めて使い易いように整理を始めました。この辺りは試行錯誤も入りますね。
ところでなぜこの本を「凡人」必読の書と紹介したのか。それは、非凡人はこの本に書かれていることを観察や経験で理解して活用していると思うからです。きっと、そういう根本的な違いがあると思うのですよ。
凡人は凡人なりに頑張りたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。